【6月26日 AFP】国連(UN)の世界気象機関(World Meterological OrganizationWMO)は26日、世界に異常気象をもたらすエルニーニョ(El Nino)現象が、年内に太平洋(Pacific Ocean)で発生する可能性が高いと警告した。早ければ数週間以内にも発生するという。

 WMOは、エルニーニョが発生する確率は8月末までに60%、10~11月に80%と発表した。

 世界各地に干ばつや豪雨をもたらすエルニーニョ現象は、通常2~7年おきに発生する。最近では2009年6月と10年5月に発生し、世界の農作物市場に大打撃を与えた。

 エルニーニョ現象によって、インドやインドネシア、オーストラリアなどでは大気が乾燥し、山火事が増加し穀物の生産が低下する一方、太平洋東部や南米の国々には豪雨をもたらし、洪水や地滑り被害が懸念される。(c)AFP/Jonathan FOWLER