【6月26日 AFP】ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2014)に出場中のルカシュ・ロソル(Lukas Rosol、チェコ)は25日、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)との対戦を前に、テニス界に衝撃を与えた2012年大会(The Championships Wimbledon 2012)の試合を再現する自信をみせた。

 当時、世界ランク100位だった28歳のロソルは、いら立ちをつのらせるナダルをフルセットで2回戦敗退に追い込み、辛うじてツアーで生き残った。

 それまでの5大会では、いずれも予選の1回戦で敗れていたロソルだが、2年前は強力なストロークを武器に、ナダルの息の根を止めて7年ぶりの早期敗退に追いやった。

 現在世界ランク52位のロソルは、26日の2回戦でナダルと再び対戦することを受けても、何の恐れも抱いていないと語っており、再び大番狂わせを演じることに自信をみせた。

 ウィンブルドン(Wimbledon)で取材に応じたロソルは、チェコの報道陣に対し、「ナダルは勝つしかないが、自分には失うものはない」とコメントした。

「また、みんなを驚かせてみせるよ。自分のスタイルで彼に挑みたいね。短いラリーほど、僕には有利だ」

 ナダルは、2012年大会で敗退した後、故障が続く膝を休ませるため、7か月間のツアー欠場を余儀なくされた。

 2年前のウィンブルドンでは、ナダルを下した直後の3回戦で姿を消したロソルは、この後に出場したメジャー大会で、わずか2試合しか白星を挙げていない。

 ナダルは、今年のカタール・エクソンモービル・オープン(Qatar ExxonMobil Open 2014)でロソルに快勝し、2012年の借りを返している。それでもロソルは、2度のウィンブルドン制覇を誇るナダルが、大会序盤で不調に陥りやすいと指摘している。

 全仏オープン(French Open)で9度のタイトルを獲得しているナダルについて、「クレーの王様だ」と敬意を表しながらも、ロソルは「彼はグラス(芝)コートをはじめとする、他のサーフェスでは隙を見せる。グランドスラムで強豪選手を破るには、序盤が最適だ」と強気に語った。(c)AFP