イラク武装勢力にシリアのアルカイダ系が合流、NGO情報
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【6月25日 AFP】国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のシリア国内勢力は25日、イラク国境の重要都市で、イラクで進撃を続けるイスラム武装勢力「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant、ISIL)」への合流を誓った。
非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、シリアのアルカイダ系勢力「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」とISILの合流の重要性は、シリア側のアブ・カマル(Albu Kamal)、イラク側のカイム(Al-Qaim)という、ISILがイラク政府に対し進撃を続けている国境沿いの両側の要衝を支配できる道を開く点にある。
シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によれば、2勢力は同じアルカイダ系ながらここ数か月にわたり衝突を続けていたが、アブ・カマルで25日、アルヌスラ戦線がISILに忠誠を誓ったという。
ISILもマイクロブログのツイッター(Twitter)上で、ロシア・チェチェン(Chechen)地方出身の自分たちの指導者と、エジプト出身のアル・ヌスラの指導者が握手を交わしている姿を公開した。
ラーマン氏は「両勢力ともイスラム聖戦士集団で過激派だ。両者の合流は、イスラム勢力を含む周辺地域の他の反政府・反体制グループに緊張をもたらす」とみている。(c)AFP