【6月24日 AFP】ナイジェリア第2の都市カノ(Kano)の中心部にある公衆衛生大学で23日午後1時(日本時間同9時)ごろ、爆弾が爆発し、少なくとも8人が死亡した。イスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」による攻撃が相次いでいる地域で、また惨事が起こった。

 カノ州警察のトップは現場の報道陣に「これまでに20人が病院に搬送され、うち8人の死亡が確認された」と語るとともに、警察が爆弾を仕掛けたとみられる男を逮捕し、この男の車を押収したことを明らかにした。

 AFP記者によると、公衆衛生大学の構内の爆発現場には人体の一部や焼け焦げた車、血だまりが残っていたという。

 犯人は特定されていないが、5年前に武力攻撃を始めて以来、多数の教育機関に爆弾攻撃を行ってきたボコ・ハラムにまず疑いの目が向けられた。カノ州では同組織の犯行が疑われる攻撃が毎日のように発生していたが、過去数か月間は治安当局が暴力行為の封じ込めに成功した事例も伝えられている。(c)AFP