韓国、北朝鮮の漁船員1人の亡命を認める
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【6月23日 AFP】韓国政府は23日、同国沿岸警備隊が1週間前に救助した北朝鮮の漁船員のうち1人の亡命を認めた。北朝鮮の反発が予想される。
韓国統一省によれば、漁船員は今月16日に故障した船で韓国領海内を漂流していたところを韓国当局に救助された。
統一省の金義道(キム・ウイド、Kim Eui-do)報道官は、この漁船員は「北朝鮮に戻るつもりはない」と述べ、韓国政府は本国送還を願った船員だけを送還する方針だと説明した。送還を希望した他の漁船員5人は1週間前に南北軍事境界線上の板門店(Panmunjom)から帰国している。
北朝鮮はこれまで、漁船員が韓国当局に救助されるたびに、漁船と乗組員全員を帰還させるよう求めてきた。
北朝鮮からは毎年数百人が脱出している。脱北者と呼ばれるこれらの人々は中国経由でタイなど第三国へ移動した後、韓国へ到達する例が大半で、陸路または海路で直接、軍事境界線を越え、韓国へ亡命する例は珍しい。(c)AFP