2匹の子ブタは「テロ関連物質」?ウガンダ警察が捜査
このニュースをシェア
【6月23日 AFP】ウガンダの警察当局は21日、反汚職活動家たちが同国議会にこっそり忍び込ませた子ブタ2匹を「テロ関連物質」として捜査したと発表した。子ブタ侵入で面目をつぶされた議事堂の警備担当警官7人は停職処分となり、職務怠慢で身柄を拘束されたという。
ウガンダ警察の広報担当者はAFPに対し、「捜査官が動物(子ブタ)たちをテロ関連物質として検査している。抗議の意思を示す以外の目的がある可能性もある」「これは、可能性を排除するための通常捜査の一環だ」と述べた。
ウガンダはアフリカ連合(AU)加盟国として、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系のイスラム過激派組織「アルシャバーブ(Shebab)」と戦うためソマリアに派兵しており、国内は武装勢力による攻撃を恐れて厳戒態勢にある。
AFPの取材に応じた警察広報担当は「今の時代、あらゆる可能性を詳しく調べなければならない。抗議行動に見えても、そうではなく、テロリズムかもしれない。だからこそ(子ブタを)検査して抗議する者たちに別の動機がなかったかどうか、確認する必要がある」と語った。
ウガンダ議会では今週、厳重な警備をかいくぐって侵入した「職なし組合」と名乗る抗議団体の活動家2人が、子ブタ2匹を放す騒ぎがあった。子ブタたちの胴体はヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Museveni)大統領率いる与党のシンボルカラーで塗られ、国会議員(MP)の腐敗を糾弾するスローガンとして「MPigs(エムピッグス)」との文字が書かれていた。
活動家2人の親族らによると、2人は現在勾留されており「不法侵入罪」「共謀して子ブタを議会に忍び込ませようとした罪」「議事進行妨害罪」で起訴される見込みという。(c)AFP