【6月23日 AFP】(一部更新)韓国国防省は23日、北朝鮮との軍事境界線近くの陸軍施設で銃を乱射し同僚兵士5人を殺害して逃走していた兵長の身柄を確保したと発表した。「イム」という名字のこの兵長は自分の脇腹を撃って負傷しており、病院に搬送されたという。

 韓国軍は21日の事件発生後、兵士4000人と特殊部隊を投入してイム兵長の行方を追っていたが、22日午後に軍事境界線から10キロほど離れた江原道(Gangwon province)明浪里の森林でイム兵長を発見。銃撃戦となり、近隣住民500人が近くの学校に避難した。

 現場ではその後こう着状態が続き、現場に呼ばれたイム兵長の両親が携帯電話で投降を呼び掛けるなどしていた。

 イム兵長が残り数か月で兵役を終了し除隊する予定で、銃を乱射した動機は不明。ただ、軍情報によると同兵長は軍生活に適応できず、心理カウンセラーから特別な注意が必要と指摘されていたという。(c)AFP