【6月22日 AFP】サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督が21日、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)グループCのコロンビア戦を前に、自分たちの最高のサッカーを取り戻さなければならないと語った。

 グループ突破の夢を懸け、コロンビア戦に備える日本代表はこの日、急きょ練習を中止して休養にあてた。

 アジア王者の日本は、初戦のコートジボワール戦に1-2で敗れると、第2戦は10人のギリシャを崩せず0-0のスコアレスドローに終わっており、自力でのグループ突破の可能性が消滅している。

 グループCではコロンビアが2連勝で勝ち点6を獲得し、コートジボワールが同3でこれに続いている。日本とギリシャは共に勝ち点1で、得失点差で日本が3位となっている。

 ここまで思うような結果を出せていないザッケローニ監督だが、この日はクイアバ(Cuiaba)でのコロンビア戦を前に、気持ちは「かなり前向き」だと語った。

 今大会の日本代表は、2試合を終えて本田圭佑(Keisuke Honda)の1得点のみにとどまっているが、ザッケローニ監督は日本代表の決定力不足について、理由を1つに絞るのは難しいと語った。

「プレーのスピードが足りていない。まるでブレーキをかけてプレーしているような感じだった。問題はおそらく精神面にある」

「第1戦の結果が、次の試合に影響したと思う。そこは私が対処しなければならないところだが、選手には全幅の信頼を寄せているし、この状況を乗り越える確かな能力があると思っている」

 ザッケローニ監督は、チームのキャンプ地であるイトゥ(Itu)で、選手をリラックスさせて頭を整理させるため、この日の練習を休みにしたと明かした。

「肉体的にはまったく問題はないとみている。しかし、気持ちを高める時間を与えて、次の試合に備えてもらう方がいいと思った」

「われわれは、ここまでの試合内容に満足していない。この4年間、チームはたくさんの喜びと満足を与えてきた。だからコロンビア戦では、われわれのサッカーの良い部分を見せられればと思っている」

(c)AFP/John WEAVER