【6月20日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が「世界難民の日(World Refugee Day)」の20日に発表した年次報告書によると、2013年末時点で紛争や危機により家を追われた避難民の数は、第2次世界大戦(World War II)以降初めて5000万人を超えた。シリアが最も深刻という。

 UNHCRによると、避難を強いられた人の数は昨年より600万人増え、5120万人に達した。報告書は難民、亡命希望者、国内避難民を対象としている。

 避難民の増加の最大の要因は長期化するシリア内戦。2011年3月の紛争開始以降、国外に脱出した難民の数は250万人に上り、国内避難民は650万人に上った。また中央アフリカと南スーダンの危機により新たな避難民の波が生じている。(c)AFP/Jonathan FOWLER