イスラム武装勢力、イラク最大の石油精製施設を攻撃
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【6月18日 AFP】イラクで大規模な攻撃を続けるイスラム武装勢力が18日、国内最大の石油の精製施設を攻撃した。
イラク政府や精製施設の関係者によると現地時間18日午前4時(日本時間午前10時)ごろ、首都バグダッド(Baghdad)北方のサラハディン(Salaheddin)州バイジ(Baiji)にある石油の精製施設が武装勢力に攻撃された。この攻撃で、貯蔵されていた精製油の何割かは燃えだした。
前日には政府関係者がAFPの取材に、バイジの精製施設は閉鎖され、作業員の多くは退避したと話していた。北部の広域が武装勢力に掌握されたため、既にバイジでは主要都市への石油供給は行っていないという。
これまでのところ武装勢力への空爆を控えている米国は、イラク政府の治安部隊が武装勢力を撃退するとの見方を示す一方、イスラム教シーア(Shiite)派が多数を占めるイランはイラク国内のシーア派の聖地をスンニ(Sunni)派武装勢力の攻撃から守り抜くと言明した。(c)AFP/Prashant RAO