マレーシア沖で船沈没、66人行方不明 不法移民か
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【6月18日 AFP】マレーシア西岸沖で、インドネシアからの不法移民を定員を超えて乗せていたとみられる船が悪天候のため沈没し、66人が行方不明になっている。当局が発表した。
マレーシア海上法令執行庁(Malaysian Maritime Enforcement Agency、MMEA)のモハマド・ズーリ(Mohamad Zuhri)報道官によると、インドネシア人97人を乗せた木製の船は、17日夜から18日未明の間にバンティン(Banting)近くのポートクラン(Port Klang)沖で沈没。これまでに31人が救出されたという。
乗っていたインドネシア人たちは、マレーシアとインドネシアのスマトラ(Sumatra)島を結ぶマラッカ海峡(Malacca Straits)を渡って違法にマレーシアに入国しようとしていたとみられている。
ポートクランはマレーシアの主要港。沈没した地点が岸から遠くなかったことから、さらに多くの生存者が岸にたどり着いている可能性があると、MMEAポートクラン支部のモハマド・ハムバリ・ヤークプ(Mohamad Hambali Yaakup)支部長は語った。同支部長によると「事故当時、船は定員超過だったとみられ、海は荒れていた」という。現在船舶5隻とヘリコプターが出動して生存者の捜索にあたっている。(c)AFP