イラク首相、軍の将校数人を解任 北部陥落の責任問う
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【6月18日 AFP】イラクのヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相は17日、1週間前に始まった戦闘により広範にわたる地域がイスラム武装勢力によって制圧されたことを受け、軍の将校数人を解任した。
首相がテレビ放送で発表した声明によると、解任されたのは最初に陥落した北部ニナワ(Nineveh)州の最高司令官など。このほか、陸軍の将校1人が任務放棄で軍法会議にかけられる。
「イラク・レバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and the Levant、ISIL)」をはじめとするイスラム武装勢力は、わずか数日の間でニナワ州全域と他3州の一部地域を制圧した。
武装勢力の攻撃開始から数日間、治安部隊の対応は後手に終始。中には制服を脱ぎ捨てて戦車を放棄し、逃げ出す隊員もいた。
治安部隊はその後、一部の地域を奪還するなど、態勢の部分的な立て直しに成功したもようだが、別の地域ではその後も攻撃が続いている。(c)AFP