【6月17日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)に出場している日本代表の本田圭佑(Keisuke Honda)は16日、初戦を落とした日本が生き残るためには、ボールを圧倒的に支配することが必要だと語った。

 14日にグループCのコートジボワール戦に臨んだ日本は、本田のゴールで先制するが、ディディエ・ドログバ(Didier Drogba)に触発されたコートジボワールが2得点を挙げて逆転し、日本を敗退の危機に追い込んだ。

 アルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督が率いる日本は、19日にナタル(Natal)で行われるギリシャ戦で、絶対に負けられない状況となっている。一方のギリシャも、初戦となったコロンビアとの試合に0-3で敗れている。

 イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属する本田は、世界ランキング46位の日本が初戦でつまずいたとはいえ、同組のライバルチームを相手にしても、勝ち抜くことはできると主張した。

 日本代表として通算57試合に出場し、合計23得点を記録している28歳の本田は、「ポゼッション、それが僕たちの強みです」と話した。

「ボールを持ったら、とにかくキープして簡単に相手に渡してはいけない」

「ボールを失ったら、すぐ相手にプレッシャーをかける。それが、僕たちの哲学です」

「前の試合では、簡単にボールを失ったために、前半で多くのエネルギーを使ってしまった。そこがポイントです。だから、ボールをキープすることに集中しなければならないんです」

 重圧がかかってはいるものの、16日の練習に臨んだ日本代表の選手たちは、落ち着いたムードに包まれながら、太陽が降り注ぐサンパウロ(Sao Paulo)州イトゥ(Itu)のキャンプ地でトレーニングをこなした。

 本田は、敗戦の失望感はあるものの、チームは運命を変えるためにコンディションを整え、自信をつけていると述べた。

 攻撃的MFの本田は「まだチャンスはある」とすると、自分に与えられた重要な役割は、経験不足のチームメートをけん引することだと決意を新たにしている。(c)AFP