【6月16日 AFP】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research InstituteSIPRI)は16日、世界の核兵器の数は依然、減少傾向にあるが、過去数年に比べて減少ペースが鈍化していると発表した。

 世界の核戦力に関する年次報告書でSIPRIは「過去5年間、世界の核弾頭の全体数は着実に減少している。この減少は主に世界の全核兵器の93%を占める米国とロシアによるもの」と述べている。

 世界の核弾頭の数は昨年から930個減り、今年は1万6300個となった。ただし前年から2070個減って2万530個となった2011年と比べて減少ペースは落ちている。

 SIPRIは、減少は世界の核保有国が核兵器を断念しようという真剣な取り組みを示唆するのものではないと警告している。今年初めの時点で、米国は約7300個、ロシアは約8000個の核弾頭を保有している。(c)AFP