【6月16日 AFP】サッカー日本代表のアルベルト・ザッケローニ(Alberto Zaccheroni)監督は15日、1-2で敗れたサッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)グループC初戦のコートジボワール戦の結果を受け、W杯での望みをつなぐためには根本的に考え方を見直さざるを得ないと語った。

 アジア王者の日本は前半16分、イタリア・セリエAのACミラン(AC Milan)に所属する本田圭佑(Keisuke Honda)のゴールで先制したが、後半19分にボニー・ウィルフリード(Bony Wilfried)、同21分にジェルヴィーニョ(Gervinho)に立て続けに得点を奪われた。

 逆転で敗れた日本は、19日にナタル(Natal)でギリシャと、24日にはクイアバ(Cuiaba)でコロンビアと対戦する。

 ザッケローニ監督は、日本が決勝トーナメントに進むためには、あらゆる部分で改善する必要があるとの見解を示している。

 ザッケローニ監督は、「われわれは過ちを認めなければならないし、正しい方向に立ち戻らなければならない」と語った。

「選手の働きは期待通りではなかった。私は自分が何をすべきか考える必要がある。正直なところ、私は選手に多くを期待しすぎていた」

 コートジボワールは、印象的で経験豊富なディディエ・ドログバ(Didier Drogba)の投入で息を吹き返すと、それから2分後には同点に追いついた。

 ザッケローニ監督は、日本がコートジボワールとのフィジカルでの戦いを恐れたため、なすすべがなかったとしている。

 ザッケローニ監督は、「序盤はダイナミックでよかったが、コートジボワールは徐々に激しさを増してきた」と述べた。

「彼らはフィジカルがとても強く、われわれが対応できる範囲を超えていた。われわれはパスやクロスに対する自信が欠けていたし、もっとアグレッシブにプレーする必要があった」

 ザッケローニ監督はまた、ポゼッションで支配できなかったことで主導権をコートジボワールに渡してしまった結果を受け、戦術を見直す必要性を口にした。

「守備面でわれわれは効果的ではなかったし、コートジボワールはポゼッションで我々を上回ったので勝利を手にした。彼らに多くのスペースを与えすぎた」

「彼らは多くのプレーの自由を手にした。我々はいつもは最大の強みであるスピードに欠けていた。勝てた試合だったと思う」

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