【6月16日 AFP】サッカーW杯ブラジル大会(2014 World Cup)は15日、リオデジャネイロ(Rio de Janiero)でグループFの試合が行われ、アルゼンチンは2-1でボスニア・ヘルツェゴビナに勝利した。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)が得意の個人技から得点を挙げたアルゼンチンが、改修されたリオデジャネイロのマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)で白星スタートを切っている。

 FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するメッシは、セアド・コラシナツ(Sead Kolasinac)のオウンゴールにつながるFKを蹴り、チームの先制点に貢献したが、本当の意味で試合に影響をもたらし始めたのは、試合半ばの戦術変更の後だった。

 そして後半20分、メッシは7万8800人収容のブラジルサッカーの象徴、マラカナンにふさわしい得点を決めた。中盤深くでボールを持ったメッシは、ゴンサロ・イグアイン(Gonzalo Higuain)とのパス交換とドリブルでDFを振り切り、蹴り込んだシュートは左ポストの根元に当たってネットを揺らした。

 ボスニア・ヘルツェゴビナは終盤、交代出場のヴェダド・イビシェヴィッチ(Vedad Ibisevic)の得点で1点を返すが、その後は追加点を挙げることができず、26歳のメッシが決めたW杯通算2ゴール目は試合の決勝点になった。

 グループ首位争いの最大のライバルとされる初出場のボスニア・ヘルツェゴビナに勝利したことで、アレハンドロ・サベジャ(Alejandro Sabella)監督率いるアルゼンチンは、イランとナイジェリアとの試合を前に、着実にグループ突破へ向けて前進している。

 青と白のストライプをまとい、リオの街になだれ込んだ大量のアルゼンチンファンは、W杯へ向けて改修されたマラカナンを自分たちのホームに変え、大騒ぎで勝利を祝ったが、アルゼンチンにとっては決して簡単な試合ではなかった。(c)AFP/Tom WILLIAMS