【6月14日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王(77)は13日、スペイン・バルセロナ(Barcelona)の地元紙バンガルディア(La Vanguardia)のインタビューに応じ、前法王ベネディクト16世(Benedict XVI、87)と同様、自身も退位の時期については「神に助言を乞う」考えであることを明らかにした。

 ベネディクト16世は昨年、中世以降で初めて自らの意思によって生前退位し、名誉法王となった。

 フランシスコ法王はバンガルディアのバチカン(Vatican)特派員に対し、「寿命が延び、われわれは物事をそれまで通りにやっていけなくなる年齢まで生きるようになった」と語り、「名誉法王」の称号を生んだ前法王の生前退位については、「偉大な行動」だったと述べた。

 世界中に約12億人の信者を擁するローマ・カトリック教会の指導者である法王は、「私も前法王に倣うつもりだ。その時がいつ来るのかお示しになり、どう行動すべきか教えて下さるよう神に祈る。神は必ず、それらを知らせてくれるだろう」

 法王はまた、専用車「ポ-プモービル(Popemobile)」に乗らなければ命を失う危険もあることを認める一方で、専用車の防弾ガラスを「壁」と表現。「たとえガラス張りでも、イワシの缶詰のように窮屈な車の中からでは人々にあいさつをすることも、愛していると伝えることもできない」と述べた。

「私の身に何か起こり得るというのは事実だ。だが、現実的に考えれば、私の年齢なら失うものはそれほど多くない」という。(c)AFP/Daniel Bosque