【6月14日 AFP】国連(UN)特使を務め、紛争下での性暴力の撲滅を訴える米女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)さんが近く、英国の名誉爵位「デイム」を授与されることが明らかになった。

 英国政府が13日に発表したエリザベス女王(Queen Elizabeth II)の公式誕生日の大英帝国勲章の叙勲者リストによると、ジョリーさんには男性の爵位、「ナイト」に相当するデイムが与えられる。紛争下での性暴力の撲滅を訴える活動により、英国の外交政策に貢献したことが認められた。

 ジョリーさんは、先ごろロンドン(London)で4日間にわたって開催されたこの問題に関する国際会議でもウィリアム・ヘイグ(William Hague)英外相と共同司会者を務めている。この会議には米国のジョン・ケリー(John Kerry)国務長官も出席。ジョリーさんは「勇敢で恐れを知らない活動家」という最も長期に及ぶ役割を演じたと述べた。

 叙勲リストにはジョリーさんのほか、英国への貢献が認められた映画スターや人気スポーツ選手、著述家、デザイナーなどの名前も挙げられている。

 英国出身の俳優、ダニエル・デイ・ルイス(Daniel Day-Lewis)さんがナイトの爵位を受けるほか、女優ですでにデイムの爵位を与えられているマギー・スミス(Maggie Smith)さんに、名誉勲位の「コンパニオンズ・オブ・オナー勲章(Order of the Companions of HonourCH)」が授与される。アカデミー賞(Academy Awards)の受賞経験もあるスミスさんは、テレビドラマ・シリーズ「ダウントン・アビー 〜貴族とメイドと相続人〜」、「ハリー・ポッター(Harry Potter)」シリーズへの出演でも知られている。(c)AFP/Robin MILLARD