セスクがチェルシー移籍を発表、バルセロナ退団へ
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【6月13日 AFP】サッカースペイン代表のセスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)が12日、FCバルセロナ(FC Barcelona)を離れ、イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)と契約を結んだことを発表した。
現在、スペイン代表としてW杯ブラジル大会(2014 World Cup)へ備えているセスクは、推定3000万ポンド(約51億円)前後の移籍金でチェルシーと5年契約を結んだ。
以前はチェルシーと同じロンドン(London)を本拠地とするアーセナル(Arsenal)に所属していた27歳のセスクは、イングランドサッカーで「やり残したことがある」と話し、アーセナルが再契約のオプションを行使しなかったことを明かした。
セスクは声明で、「すべてのオファーをとても慎重に検討した結果、チェルシーへ行くのが最良の選択だと強く確信している」と発表した。
「そう、みなさんも知っての通り、僕との契約の優先権を持っていたのはアーセナルだ。彼らはそのオプションを行使しないことに決め、そちらの可能性はなくなった。アーセナルに素晴らしい未来が待っていることを願っている」
セスクはまた、「前向きな気持ちで国のために戦い、トロフィーを守ることだけに集中する」ためにも、W杯連覇を目指すスペイン代表の戦いが始まる前に、移籍を完了させることが「極めて重要だった」と語った。
バルセロナが久々に無冠でシーズンを終え、新指揮官にルイス・エンリケ(Luis Enrique)監督が招へいされたことで、セスクはクラブから移籍を容認されており、チェルシーを魅力的な選択肢だと感じたという。
「チェルシーのトロフィーに対する飢えと切望が、僕のサッカーへの野心と合致した。素晴らしい選手たちと、信じられないくらい優れた監督がいるチームだ。このチームにすべてを捧げるつもりだし、プレーするのが待ちきれない」
バルセロナのユースから2003年にアーセナルへ加入したセスクは、やがて主将を任されるまでになったが、イングランドではFAカップ(FA Cup)を獲得しただけで、2011年にバルセロナへ去った。
しかしセスクはこれで、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督が指揮し、中盤にエデン・アザール(Eden Hazard)やオスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)らが顔をそろえるチェルシーで、プレミアリーグへ復帰する。
セスクは、「プレミアリーグでやり残したことがあると強く感じているし、今が復帰するのにふさわしいタイミングだ」とコメントしている。
またセスクは「僕を育ててくれたクラブ」とバルセロナのすべての人々に対して感謝を示し、続けて「この偉大なチームでプレーする機会を得られたことは、いつまでも誇りであり名誉だ」と語った。(c)AFP