ツノガエルの舌が持つ驚異の粘着力、独チームが仕組み解明
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【6月13日 AFP】南米に生息するツノガエル(学名:Ceratophrys)の舌は粘着力が非常に強く、自分の体重の3倍にも及ぶけん引力を生み出すことができるとの研究論文が12日、英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に掲載された。
ツノガエルは、ヘビ、トカゲ、カニ、さらにネズミなどのげっ歯類といった特大の餌を獲物にすることで知られている。
この荒技の解明に挑んだドイツ北部キール(Kiel)にあるクリスチャン・アルブレヒト大学(Christian Albrecht University)の生体力学専門家、トーマス・クラインタイヒ(Thomas Kleinteich)氏とスタニスラフ・ゴルブ(Stanislav Gorb)氏の研究チームは、圧力を感知するガラスパネルの裏側に餌を置き、ツノガエルに狙わせる実験を行った。ツノガエルが餌を狙って舌を伸ばすと、パネルに貼り付いた舌のけん引力が測定される仕組みだ。
すると、非常に驚くべきことに、ツノガエルの舌の表面を覆っている粘液には、粘着性を高める効果はあまりないことが分かった。粘着強度の大部分は、舌の表面組織とその下層の組織の特性が生み出している可能性が非常に高いという。
論文によると「カエルの舌は、粘着テープや粘着ラベルとして技術的に広く利用されている感圧接着剤になぞらえるのが、最も適切と思われることを、今回の実験データは示している」という。
ツノガエルの捕食動作のスローモーション動画は以下のサイトで見ることができる。
http://www.youtube.com/watch?v=9k5Sxd6UY6I
(c)AFP