【6月12日 AFP】アロハシャツを着てサングラスをかけ、手にはカクテルのグラス、そして「クリミア(Crimea)からこんにちは!」という文字の下で、自信に満ちた表情を見せるロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領──モスクワ(Moscow)の愛国的な市民らがわれ先にと飛び付く、大統領をテーマにした数あるデザインのTシャツの1つだ。

 大統領の支持率は、ロシア国内では過去最高の水準を維持。ウクライナ南部クリミア半島の併合は国際社会からの軽蔑を買ったものの、国内の世論調査では、80%近い国民が支持すると答えている。

 クレムリン(Kremlin)宮殿からわずか数メートル先にある有名な百貨店グム(Gum)では、絶対的指導者の顔を胸に飾ろうと、100人ほどの買い物客が押し合うように集まる姿が見られた。ある店員によると、1枚1200ルーブル(約3600円)のTシャツが1時間で100枚以上売れるなど、売れ行きは好調だという。(c)AFP