米グーグル、衛星ベンチャーを5億ドルで買収へ
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【6月11日 AFP】米グーグル(Google)は10日、5年前に設立されたばかりの米衛星企業スカイボックス・イメージング(Skybox Imaging)を5億ドル(約512億円)で買収することで両社が合意したと発表した。地理空間データを利用する地図情報サービスの向上を狙う。
グーグルは声明で、スカイボックスが所有する衛星から得られる最新画像によって、地図の精度を高めることができると説明。さらに将来的には「グーグルが長年関心を持ってきたインターネットアクセスと災害支援の質向上」につなげたい考えだという。
一方のスカイボックスは公式ブログで「われわれは世界最小の高解像度画像衛星の製造・打ち上げに成功しており、美しく有用な画像や映像を毎日収集している」と述べている。現在運用中の衛星はこの1機のみだが、今後これを24機に増やす予定だという。
スカイボックスは昨年12月、商業用遠隔探査衛星が撮影したものとしては初となる地球の高解像・高精細映像を公開。映像には、東京、バンコク(Bangkok)、ボルティモア(Baltimore)、ラスベガス(Las Vegas)、そしてシリア北部アレッポ(Aleppo)の街並みが写されていた。
同社の創業者らは、米スタンフォード大学(Stanford University)大学院の起業家向けコースの一環として、最初の事業計画を作成した。(c)AFP