【6月11日 AFP】ドイツ西部を9日夜から翌朝にかけて激しい暴風雨が襲い、少なくとも6人が死亡した他、木々がなぎ倒され、各交通機関に乱れが出た。当局が10日明らかにした。

 消防によると、デュッセルドルフ(Duesseldorf)では9日遅く、ひょう交じりの暴風雨によって倒れたポプラの高木が民家の庭にある小屋を直撃し、そこに避難していた3人が死亡、3人が負傷し、うち2人が重傷だという。

 またケルン(Cologne)とクレーフェルト(Krefeld)では、いずれも倒れた木が原因で自転車に乗っていた人が死亡した他、エッセン(Essen)では嵐の後片付けをしていた男性(49)が作業中に倒れ、後に死亡したという。

 ドイツ鉄道(Deutsche Bahn)によると、暴風雨が線路上に残した障害物によって複数の路線が遮断されたため、鉄道ダイヤにも「大幅な乱れ」が出たという。またデュッセルドルフの空港でも、複数の便に遅延や欠航の影響が出たとしている。

 同地はこの嵐の直前、ペンテコステ(聖霊降臨祭)の祝日で連休になった週末には記録的な猛暑に見舞われていた。暴風雨の範囲は10日、同国北東部に向かって移動した。(c)AFP