【6月10日 AFP】パキスタン南部カラチ(Karachi)の国際空港近くで10日、空港治安部隊の施設に続く検問所が約10人の武装グループに襲われ、部隊が交戦した。カラチでは8日夜から9日朝にも国際空港がイスラム武装勢力に襲撃される事件があったばかり。

 空港治安部隊の報道官によると、武装勢力は逃走し、現在、当局が行方を追っている。治安部隊側に死傷者はなかったという。8日の「パキスタンのタリバン運動(Tehreek-e-Taliban PakistanTTP)による空港襲撃では、37人が死亡した。当局はその後、戦闘の終結を宣言していた。

 終結宣言後、再開されていた同空港の離着陸は10日、再び停止された。乗り入れ便は他の空港に迂回している。

 襲撃された検問所は、空港の主要施設から約500メートル離れた空港治安部隊の施設の入り口にあり、搭乗客が使用するターミナルからは約1キロ離れている。

 パキスタン軍は9日までの襲撃を受け、武装勢力が拠点とする部族地域に空爆を行ったところだった。(c)AFP