【6月9日 AFP】米ラスベガス(Las Vegas)で8日、武装した男女が昼食をとっていた警察官2人を射殺、その後向かったスーパーマーケットでさらに市民1人を射殺した上、自殺する事件があった。

 地元紙ラスベガス・レビュージャーナル(Las Vegas Review-Journal)によると、犯人の1人は「これは革命の始まりだ」と叫び、警官らを銃撃したという。

 ダグラス・ギレスピー(Douglas Gillespie)保安官は記者会見で、警官2人はピザ・レストラン「シーシーズ・ピッツァ(CiCi's Pizza)」で昼食中に男女に銃で撃たれたと発表。1人は現場で死亡、もう1人は搬送先の病院で死亡したという。

 警察へ通報があったのは午前11時22分(日本時間9日午前3時22分)ごろ。レビュージャーナルによると、男女は銃撃した警官から銃や武器を奪うと、駐車場を突っ切って近くのスーパーマーケット「ウォルマート(Walmart)」に向かった。

 男女はそこで銃を携帯していた市民1人と撃ち合いになり、この市民を射殺した。市民の遺体は正面玄関の内側で見つかった。身元は分かっていない。

 ケビン・マクマヒル(Kevin McMahill)副保安官によると、男の方は背が高い白人で、ウォルマートで発砲する前に「全員外へ出ろ」と叫んでいた。2人はその後、事前に交わしていたとみられる「自殺の取り決め」のために、ウォルマートの裏手に回ったという。

 ギレスピー保安官によると、女が先に男を撃ち、銃で自殺したとみられる。犯行の動機は今のところ不明だ。(c)AFP