【6月6日 AFP】米ハリウッド版『GODZILLA(ゴジラ)』の日本公開を来月に控え、ゴジラの「母国」日本で期待が高まっている。来日した英国人のギャレス・エドワーズ(Gareth Edwards)監督は、ふるさとに赤ちゃんを連れ帰った「代理母」のような気持ちだと語った。

 米国でリメークされた最新版ゴジラは5月中旬に米国で封切られた後、すでに60の国と地域で公開され、オープニング週末興行収入でトップに躍り出た。6月初めまでの北米での興行収入は1億8000万ドル(約184億円)に達する勢いだ。だが日本での公開は、世界で最も遅い7月25日まで待たねばならない。

 すでに最新のハリウッド版ゴジラは世界各地で大成功を収めているが、エドワーズ監督は、ゴジラの母国である日本での成功を見るまでは祝う気分にはなれないという。

 ゴジラ生誕60周年にあわせて東京を訪れたエドワーズ監督は、「代理母のような気持ちだ。本来は日本のものである(ゴジラという)赤ん坊を私が育て、今、その子をあなた方にゆだねる」と語った。

 監督は5日に都内の東宝(Toho)スタジオの壁に描かれた巨大なゴジラの壁画のお披露目イベントに出席した。

 1954年に公開された本多猪四郎(Ishiro Honda)監督のゴジラ第1作の熱烈なファンを自認するエドワーズ監督は、「おそらくオリジナルの『ゴジラ』は、これまで制作された中で最もシリアスで深淵なファンタジー映画だと思う。それに感動的でもある」と語った。(c)AFP