ボコ・ハラムが4村襲撃か、死者数百人規模の恐れ ナイジェリア
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【6月6日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ(Borno)州で3日、グウォザ(Gwoza)地区の4つの村がイスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」とみられる武装集団に襲撃され、死者数が数百人規模に上る恐れが出ている。
一連の襲撃で400~500人が殺害されたと話す地元共同体指導者らもいるが、現地は都市部から遠く連絡手段が乏しいため、正確な死者数は確認できない状態にある。
これが事実であれば、5年に及ぶボコ・ハラムの武装闘争による死者数としては最悪の規模で、近郊のガンボル・ヌガラ(Gamboru Ngala)で5月5日に300人以上が殺害された事件を上回る惨事となる。
ある議員はAFPに「被害は甚大だが、現場周辺は現在も武装集団が占拠しているため誰も近づくことができず、死者数を確認できない」と話した。
またある地元指導者は、武装集団は母親に背負われていた幼い男児たちを「母親の背中から奪いとって殺した」と話した。また走って逃げ去る村人や子どもたちをバイクで追いかけて射殺したという。埋葬する人間がいないために、現場には数百人の遺体が散乱したままになっていると、この指導者は語った。
ナイジェリアでは、このほかにも4~5日にかけてボルノ州の州都マイドゥグ(Maiduguri)近くの村や隣接するゴンベ(Gombe)州、アダマワ(Adamawa)州などでもボコ・ハラムとみられる武装集団の攻撃があり死傷者が出ている。(c)AFP/Bukar HUSSAIN