【6月6日 AFP】インド北部アムリツァル(Amritsar)にあるシーク教の総本山「黄金寺院(Golden Temple)」で6日、剣を手にしたシーク教徒同士が衝突する騒ぎが起きた。黄金寺院ではこの日、1984年にインド軍によって多数のシーク教徒が殺害された事件から30年の節目を迎え、追悼のため数百人の信者が集まっていた。

 現地のAFPカメラマンによると、衝突で少なくとも2人が負傷したという。テレビが伝えた現地映像には、青色とサフラン色のターバンを巻いた人々の2つのグループが寺院内で、剣を手に互いを追いかけまわしている様子が映し出された。衝突の原因は、片方の集団が最初にマイクで演説をする許可を得たと主張したことだという。

 黄金寺院では1984年6月6日、分離独立を主張するシーク教徒の過激派を一掃する目的でインド軍が寺院を襲撃。この「ブルースター作戦(Operation Blue Star)」では、少なくとも400人が殺害された。(c)AFP