伊オーディション番組で「歌う修道女」が優勝
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【6月6日 AFP】イタリアのオーディション番組「ザ・ボイス・オブ・イタリー(The Voice of Italy)」で6日、ポップの名曲を軽やかなダンスとソウルフルな声で歌い上げ数百万人のファンを得たローマ・カトリック教会の修道女、クリスティーナ・スクッチャ(Christina Scuccia)さん(25)が、優勝を果たした。
黒の修道服を着て十字架を首に掛けたクリスティーナさんは、栄冠を勝ち取るとすぐに神への感謝の言葉を口にし、控えめな口調で「イエスにここに来て欲しい!わたしがここにいることは、私自身ではなく、天上にいるあのお方のおかげです」と喜びを語った。
クリスティーナさんはここ数か月間にわたり、同番組で「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ファン(Girls Just Want To Have Fun)」や映画『ダーティ・ダンシング(Dirty Dancing)』の主題歌「タイム・オブ・マイ・ライフ(Time of My Life)」といった曲を歌い、一躍有名人となっていた。
最初に話題となったのは、3月に米歌手アリシア・キーズ(Alicia Keys)さんの曲「ノー・ワン(No One)」を歌った時で、6日の決勝では再びこの曲を歌った。会場にはクリスティーナさんが所属するウルスラ会(Ursuline) の修道女らも応援に駆けつけた。
クリスティーナさんはこれまでにカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)さんやリッキー・マーティン(Ricky Martin)さんといった大物歌手と共演しており、その歌声はキーズさんも「純粋なエネルギー」と称賛。ユーチューブ(YouTube)の動画の再生回数は5000万回を超えている。
また、1990年代の人気コメディー映画『天使にラブ・ソングを(Sister Act)』で修道女のふりをして暮らす歌手を演じた女優ウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)さんからも応援の言葉が寄せられていた。
クリスティーナさんは既にユニバーサル(Universal)とのレコード契約を結んでいるが、音楽の道に進む意向はないことをうかがわせる発言もしている。(c)AFP