親露派が国境警備隊を襲撃、終日戦闘続く ウクライナ東部
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【6月3日 AFP】ウクライナ東部ルガンスク(Lugansk)で2日、親ロシア派の武装グループ数百人が、国境警備隊の基地を迫撃砲やグレネードランチャーで攻撃した。
ウクライナからの分離を主張し、ルガンスクを掌握している親露派は、同市南部にある基地を明け方に襲撃。攻撃は建物の屋上に狙撃手を配備するなど綿密に計画され、戦闘は丸1日続いた。
ウクライナ当局によると、少なくとも武装グループの戦闘員5人が死亡し、警備隊の隊員8人が負傷した。
また、武装グループが本部として使用していた地元政府庁舎が爆発で崩壊した。
ルガンスクの「首相」を自称するワシル・ニキーチン(Vasyl Nikitin)氏はAFPの取材に、自身も4人の遺体搬送を手伝ったと述べた。4人のうち2人は公園を歩いていた民間人、残る2人は武装グループ側の「戦闘員1人と保健相」だったという。
政権側の「対テロ作戦」担当者は、警備隊は最終的に爆撃機からの上空援護を受け「武装グループの2迫撃砲部隊」を撃破したと語った。
ロシア外務省は、今回の戦闘について「再び自国民に対する犯罪行為を行った」とウクライナ政府を非難。一方の米国は、ロシアが国境を越えて親露派による反乱行為を指示していると主張している。(c)AFP/ Nicolas MILETITCH and Dmitry ZAKS