C・セロン、マスコミ報道をレイプに例えて批判集中
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【6月1日 AFP】米アカデミー賞(Academy Awards)受賞経験のある女優、シャーリーズ・セロン(Charlize Theron、38)が30日、自身の私生活に立ち入るマスコミの報道を「レイプのようだ」と発言し、性暴力被害者などから厳しい批判を受けている。
問題の発言は、新作映画『A Million Ways To Die In The West(西部で死ぬ100万の方法)』のプロモーションで英国を訪れていたセロンが、英ニュース専門局スカイニューズ(Sky News)とのインタビューで、「インターネットで自分について検索したことがあるか」と質問された際に答えたもの。
「そんなことしないわ。あの世界に足を踏み入れて、そんなことを始めたら、なんだかレイプされているような気がしてくると思う」
その問題についてそれほど強い思いがあるのかと訊かれたセロンは、「だって、息子や私生活のこととなれば、あなたにだってわかるでしょう。私だけかしら」と答え、「そういうことを楽しむ人もいるかもしれないけど、私の私生活には私がとても神聖だと思うものがあって、それは絶対に守りたいの」と語った。
南アフリカ生まれのセロンは、実在の連続殺人犯、アイリーン・ウォーノス(Aileen Wuornos)を描いた映画『モンスター(Monster)』で、2003年のアカデミー賞主演女優賞を受賞した。また、アフリカでエイズ撲滅プロジェクトに取り組んでおり、性的暴力への反対運動を行ったこともある。
1999年には、祖国の南アフリカで行われた「Real Men Don't Rape(真の男はレイプしない)」キャンペーンのコマーシャルに出演し、同国では26秒間に1人の女性がレイプされていると訴えた。
イングランド(England)とウェールズ(Wales)で活動する性暴力被害者のための支援団体「レイプ・クライシス(Rape Crisis)」の広報担当、ケイティ・ラッセル(Katie Russell)氏は、「特に驚いたのは、無知ゆえの発言ではないということ。シャーリーズ・セロンはこれまでに、レイプや性的暴力に対する反対運動にかかわっていますから。だから発言するときには、視聴者の中に多くの性的暴力の被害者がいるということを理解すべき」と話している。(c)AFP