中国幼稚園で警官が拳銃誤射、園児ら5人けが
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【5月30日 AFP】中国の幼稚園で開かれた警察の安全訓練で、警官が誤って拳銃を発砲し、園児1人と保護者4人が負傷する事故があった。当局が明らかにした。
事故が起きたのは中部・河南(Henan)省の鄭州(Zhengzhou)にある幼稚園で、地元警察当局によると、6月1日の「国際子どもの日(International Children's Day、児童節)」を前に警察が親子向けの安全訓練を開いていた。
マイクロブログの新浪微博(Sina Weibo)上で警察が行った説明によれば、拳銃1丁から誤って銃弾が発射され、コンクリートの地面に当たった。砕け散ったコンクリート破片で園児1人と保護者4人が腕や脚にけがをした。負傷した5人は病院に緊急搬送されたが、命に別条はないという。
この事故で警官2人が独居拘禁処分に、上司3人が停職処分になったという。
中国では市民の武器所持は禁じられており、警察官も通例、日常の巡回業務では銃を携帯しない。だが最近では、新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)の分離独立派によるとみられる襲撃事件で民間人の被害が相次いだことから、北京(Beijing)や上海(Shanghai)など複数の都市で警察官に銃を携帯させるようになっている。(c)AFP