北京警察が「テロ制圧」大演習、天安門事件25年を前に実力誇示
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【5月30日 AFP】中国で学生たちの民主化運動が武力弾圧された1989年の「天安門事件」から6月4日で25年を迎えるのを前に、北京(Beijing)で29日、大規模な対テロ・暴動制圧演習が行われた。
演習では、テロ事件やバスジャック、大規模デモなど複数の場面を想定し、特殊部隊「雪豹突撃隊(Snow Leopard Commando Unit)」をはじめとする北京警察当局の隊員らが、日頃の訓練の成果を披露した。北京市公安局(Beijing Municipal Public Security Bureau)の公式ブログによると、「高いテロ対処能力」を示すのが目的。
中国当局は最近、大都市で市民が襲撃される事件が相次いで起きていることを受けて、こうした治安能力の高さを誇示する演習をたびたび実施している。
1989年6月3日夜~4日朝、民主化を求めて北京の天安門広場(Tiananmen Square)に集まっていた学生らを中心とするデモ隊を中国当局が武力弾圧した「天安門事件」では、数百人の一般市民が殺害された。一説には死者は1000人を超えたともいわれる。(c)AFP