世界最高所エベレストマラソン、ネパール人男性が優勝
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【5月30日 AFP】世界最高峰エベレスト(Everest)で29日、世界で最も高所でのフルマラソン「テンジン・ヒラリー・エベレストマラソン(Tenzing-Hillary Everest Marathon)」が行われ、26歳のネパール人男性が優勝した。
エベレストの標高8848メートルにちなみ、午前8時48分にマラソンはスタート。スタート地点は、標高5364メートルのベースキャンプが10センチほどの積雪に見舞われたため、標高5160メートル地点のゴラクシェプ(Gorak Shep)に変更され、ランナーたちは1600メートル下のナムチェ・バザール(Namche Bazaar)を目指した。
参加者の大半は外国人で、今年は英国、カナダ、オーストラリア、中国、ドイツなどから参加。地元ネパールのスディップ・クグルン・ライ(Sudip Kuglung Rai)さん(26)が3時間42分9秒で優勝した。
例年はランナーたちと下山する登山客が交錯する光景がみられるが、今年は4月にネパール人ガイド16人が死亡した雪崩の影響でネパール側のルートは事実上、閉山状態となっている。
「テンジン・ヒラリー・エベレストマラソン」は、1953年5月29日にニュージーランドの登山家、エドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)卿とシェルパ族の山岳ガイド(シェルパ)、テンジン・ノルゲイ(Tenzing Norgay)氏が達成したエベレスト初登頂を記念して、2003年から行われている。(c)AFP