【5月29日 AFP】米グーグル(Google)は27日夜、人間による操作を必要としない、ハンドル非搭載の自動運転車の開発計画を明らかにした。

「ハンドルもアクセルもブレーキペダルも無し…必要ないのです。私たちのソフトウエアとセンサーが(必要な操作を)全て行います」とグーグルのChris Urmson氏がブログで述べ、試作車の画像を公開した。

 Urmson氏によると、グーグルは試作車100台を製作する計画で、「今年の夏には、わが社のセーフティードライバーがマニュアル制御付き初期モデルの試験を開始する」とした。さらに「全て順調に進めば、小規模な実験プログラムをここカリフォルニア(California)州で、2~3年以内に実行したい」と付け加えた。

 試作車は電池駆動で、最高速度は時速40キロ。あくまで実用重視で乗り心地などは二の次だという。

「乗る人の快適性は十分ではないです。でも、座席が2つ(シートベルト付き)、所持品を置くスペース、(自動運転の)開始・終了ボタン、それに道順を示す画面。それだけです」とUrmson氏は説明する。

 このプロジェクトについて、同社の共同創設者セルゲイ・ブリン(Sergey Brin)氏は、「この試作車、そして自動運転車の計画にわくわくしている。なぜなら世界と自分の周りのコミュニティーを変えることができるから」とコメントしている

 同車には、衝突の際に搭乗者を保護する機能に加え、通行人やその他の路上利用者を回避する機能が備わっている。(c)AFP