【5月28日 Relaxnews】歴史から着想を得た船は、しっかりと未来も見据えている──。航空機と自動車の影響を受け英国で製造された「エアロボート(Aeroboat)」はこの夏、航海中でも停泊中でも、ひときわ周りの目を引くに違いない。

 エアロボートは英ヨットデザインスタジオのクレイドン・リーブス(Claydon Reeves)がわずか12隻だけを製造する予定で、7月16~19日にロンドン(London)のハーリンガム・クラブ(Hurlingham Club)で開催されるサルート・トゥ・スタイル(Salute to Style)ガーデンパーティーで1隻目が披露される。

 同ボートのデザインに唯一最大の影響を与えているのは第2次世界大戦(World War II)中のスピットファイア(Spitfire)戦闘機だ。吸気口と、後部にかけて細くなるデザインは戦闘機と同様で、内部のスロットルやスイッチギアの設計も航空機の影響を受けている。さらに座席の形状や位置までスピットファイアの着陸装置に基づいている。

 しかし、最も注目すべきは、スピットファイアや米P51ムスタング(P51 Mustang)戦闘機と同じロールス・ロイス(Rolls-Royce)製のエンジン、マーリンV12(Merlin V12)が搭載されている点だ。

 また、エアロボートには炭素繊維やケブラー、軽量ベニヤ木材が使用されているため、非常に軽く、堅固だ。最高速度は75~95ノット。(c)Relaxnews/AFPBB News