夫を自分で選んだ女性、親族が殴殺 パキスタン
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【5月28日 AFP】パキスタン東部ラホール(Lahore)で27日、自分で選んだ相手と結婚した妊娠3か月の女性が、親族らによってれんがで殴り殺される事件が起きた。警察が明らかにした。
捜査幹部がAFPに語ったところによると、ファルザナ・イクバル(Farzana Iqbal)さん(25)はラホール高等裁判所の外で20人余りの集団に襲われた。襲撃者の中にはファルザナさんの父親や兄弟もいたという。
ファルザナさんは、夫である男性の裁判で証言するために出廷するところだった。ファルザナさんの家族はこの男性がファルザナさんを誘拐し、結婚を強要したと当局に訴えていた。
捜査幹部によると、「兄弟が最初に発砲したが、銃弾は外れた。彼女は逃げようとしたが、転んでしまった」「親族らは彼女を捕まえ、れんがで殴り殺した」という。
別の警察関係者によれば、当局は夫からの通報を受け、ファルザナさんの殺害に関する初動捜査を開始。なお、夫にはファルザナさん以外にも妻がいる。
パキスタンでは多くの女性が結婚相手を自ら選ぶことができず、女性が親族らの意向に従わないことは、一族全体の恥とみなされる。
人権団体「パキスタン人権委員会(Human Rights Commission of Pakistan)」によると、同国では昨年、いわゆる「名誉殺人」によって869人の女性が死亡している。(c)AFP