アフガン駐留米軍、16年末までに完全撤退 オバマ大統領が発表
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【5月28日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は27日、アフガニスタンに駐留している米軍を、2016年末までに完全撤退させると発表し、2001年9月11日の米同時多発テロ以降15年間に及んだ米国史上最長の戦争に幕を引く計画を示した。
ホワイトハウス(White House)のローズガーデン(Rose Garden)で演説したオバマ大統領は、現在アフガニスタンに駐留している3万2000人余りの米兵を、2015年初頭までに約9800人に削減、同年末にはまたその半分に減らし、最終的に2016年末までには完全撤退させ、以後は大使館の警備要員の派遣のみに戻すことを明らかにした。
さらにオバマ氏は、米軍による戦闘活動を2014年いっぱいで終了すると発表。これまでアフガニスタン各地で行われてきた哨戒活動も2015年以降実施されなくなることを示した。
この米軍撤退計画は、2014年以降の米軍駐留条件を定めるアフガニスタンと米国との2国間安全保障協定(Bilateral Security Agreement、BSA)が調印されることが前提となる。任期満了に伴い退任するハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領は同協定への署名を拒否してきたが、来月行われる大統領選の決選投票でカルザイ氏の後任の座を争うアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)元財務相とアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)元外相はいずれも、同協定に署名する意向を示している。(c)AFP/Tangi QUEMENER