【5月27日 AFP】クーデターによって全権を掌握したタイの軍事政権「国家平和秩序評議会(National Council of Peace and OrderNCPO)」(陸海空軍と警察で構成)は27日、軍が拘束していたインラック・シナワット(Yingluck Shinawatra)前首相が解放され、帰宅を許可されたと発表した。インラック氏が前週拘束されて以降、消息が公式発表されたのは初めて。

 タイ貢献党(Puea Thai)による政権を率いていたインラック氏は、憲法裁判所の判決によって5月初旬に失職した後、23日に軍への出頭を命じられた際、拘束されていた。

 国家平和秩序評議会の報道官を務めるウィンチャイ・スワーリー(Winthai Suvaree)大佐は「彼女(インラック氏)は解放された」と述べたが、いつ解放されたのかは明らかにしなかった。

 また「解放された者は全員、評議会に自分の所在を明確に報告することを義務付けられ、合意書に署名を課せられた」と語った。これにより、大きな出来事以外にインラック氏が許可されるのは「買い物」だけだろうと述べた。インラック氏の自宅を兵士が監視しているのかどうかについては明かさなかった。(c)AFP