ツイッターで「女性嫌悪」反対運動、米銃乱射事件受け
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【5月27日 AFP】米カリフォルニア(California)州で、女性経験がない22歳の男が女性への憎悪を理由に6人を殺害する事件が起きたことを受け、マイクロブログのツイッター(Twitter)では「女性嫌悪」に反対するキャンペーンが展開され、数千人のフォロワーを集めている。
エリオット・ロジャー(Elliot Rodger)容疑者(22)は23日、同州サンタバーバラ(Santa Barbara)近郊のイスラビスタ(Isla Vista)で銃を乱射するなどして6人を殺害し、自殺。被害者のうち3人は男性だったが、同容疑者は犯行前にしたためた長い声明文や、動画共有サイトのユーチューブ(YouTube)に投稿した動画の中で、怒りの原因は女性だと語っていた。
同容疑者は動画の中で、「孤独、拒絶、満たされない欲望の数々」について不満をもらし、計画していた「報復の日」に言及。「甘やかされた高慢で生意気な金髪あばずれ女は、一人残らず殺してやる。俺がどうしても欲しかった女たちは皆、俺を拒絶し、劣った人間として俺を見下した」と語っていた。
ツイッター上では事件後、女性たちが「女性嫌悪」に関する話を共有するためのハッシュタグ「#YesAllWomen」(「そう、全ての女性」の意)が新たに立ち上げられ、26日には数千人がこれを使って投稿した。
ある投稿者は、「#YesAllWomenなぜなら、私が男女平等を訴えるたびに、男性が嫌いなわけではないと説明する必要があるから」とコメント。
また別の女性は、「私は1918年生まれ。母は、私たち姉妹の投票権のために闘った。あなた方も、娘さんたちが賢く投票できるように闘わなければならない。#YesAllWomen」と投稿した。
しかし、このハッシュタグはすぐさま「#NoAllMen」(「いや、全ての男性」)というライバルも生み出した。
ある投稿者は、「#YesAllWomenは美しいが、#NoAllMenがブタなわけじゃない!世の中に悪があるのは明白。これまでも、これから先も」とコメントしている。(c)AFP