【5月25日 AFP】ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)市内中心部にあるユダヤ博物館(Jewish Museum)で24日、何者かが銃を発砲し、3人が死亡、1人が重傷を負った。ユダヤ人差別が犯行の動機とみられ、国内に不安が広がっている。

 ジョエル・ミルケ(Joelle Milquet)内相が事件現場で語ったところによると、死者のうち2人は女性で、残る1人は男性だった。重傷者は病院で手当てを受けている。死傷者が来館者か博物館職員かは今のところ不明で、身元はまだ特定されていない。

 同内相は、反ユダヤ的行為と考えるかとの質問に対し、警察や検察当局が現在調べを進めているため判断は時期尚早とする一方、攻撃の標的を踏まえると「そう推定できる強力な根拠がある」と答えた。

 検察当局によると、警察は事件に2人の男が関与しているとみて調べている。事件現場から車で去った1人は警察に身柄を拘束されたものの、徒歩で逃走したもう1人は特定されていない。捜査官らは手がかりを得るため、博物館外に設置された防犯カメラの映像を分析している。 (c)AFP/Alain JEAN-ROBERT, Philippe SIUBERSKI