【5月24日 AFP】英スコットランド(Scotland)のグラスゴー(Glasgow)市内にある世界有数の美術大学で23日、火災が発生し、校舎になっている建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュ(Charles Rennie Mackintosh)設計の歴史的な建造物の一部が損傷した。

 グラスゴー美術大学(Glasgow School of Art)の関係者によると、学生や職員らは全員が避難して無事だった。英国放送協会(BBC)は、「地下にあったプロジェクターが爆発し、火災になった」という目撃者の話を伝えている。

 英国王立建築家協会(Royal Institute of British ArchitectsRIBA)によれば、「世界的な建築家であるマッキントッシュが設計したこの建物は、建築家のみならず国民全体から高く評価されている。RIBAが全国で実施した調査の結果、過去175年間に建設された中で最高の建物に選ばれたことは納得のいく結果だ」という。

 グラスゴー美術大学によれば、この建物を見るために世界各地から年間約2万人が訪れているという。

 スコットランド消防本部(Scottish Fire and Rescue Service)によると、構造部の約9割は「存続可能」。屋内にあった物も、最大で約7割が焼け残ったとみられている。(c)AFP