【5月23日 AFP】サッカードイツ代表でアシスタントコーチを務めるハンジ・フリック(Hansi Flick)氏が22日、けがを抱えている主将のフィリップ・ラーム(Philipp Lahm)とGKマヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)について、W杯ブラジル大会(2014 World Cup)開幕前の合宿に23日から合流できる状態だと明かした。

 ドイツサッカー連盟(German Football AssociationDFB)の医療スタッフは、昼夜を徹してバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に所属する両選手の治療にあたっているが、特にノイアーは予想をはるかに上回るスピードで回復しており、週末を待たずしてラームとイタリア北部の合宿地へ移動することになる。

 28歳のノイアーは、バイエルンがボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を下した17日のドイツカップ(German Cup 2013-14)決勝で右肩の靱帯(じんたい)を痛め、足首を負傷したラームとともに、ミュンヘン(Munich)でDFBのハンス・ヴィルヘルム・ミュラー・ヴォルファールト(Hans-Wilhelm Mueller Wohlfahrt)主任医師による集中治療を受けている。

 フリック氏は、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)と契約を結んだGKマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)がいつでもノイアーに代われる状態だとしながらも、ノイアーとラームがW杯を欠場することはないと強調した。

「彼らの治療はかなり集中的に行われており、マヌエルは昨日それを6時間受けている」

「順調な経過をたどっているが、いつから練習に参加できるかじっくり見極めなければいけない」

「(ノイアーとラームは)今日も診察を受けており、ミュラー・ヴォルファールト医師は良好だとおっしゃっていた」

「2人とも23日には移動できると考えている」

 フリック氏はまた、レアル・マドリード(Real Madrid)のサミ・ケディラ(Sami Khedira)が、リスボン(Lisbon)で24日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)決勝を終えた後、26日から代表合宿に加わるとしている。

 W杯でグループGに入っているドイツは、6月16日にサルバドール(Salvador)でポルトガルとの初戦を迎え、その後はガーナ、米国との対戦する。(c)AFP