10年前に誘拐の米女性保護、監禁・性的暴行の容疑者逮捕
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【5月22日 AFP】(一部更新)米カリフォルニア(California)州で、10年前に15歳で誘拐され、監禁された上で性的暴行を繰り返し受けていたとみられる女性が保護され、容疑者の男が逮捕された。警察が21日、発表した。
現在25歳になる女性は2004年、ロサンゼルス(Los Angeles)の南東にあるサンタアナ(Santa Ana)市で、母親が当時交際・同棲していたイシドロ・ガルシア(Isidro Garcia)容疑者(41)に誘拐されたとされる。同容疑者の逮捕は、女性が自ら通報したことがきっかけだった。
被害者の氏名は公表されていない。サンタアナ警察の声明によると、10年の間には逃げ出せる機会もあったが、「自分が置かれた状況からは絶対に抜け出せないと思っていた」という。
ガルシア容疑者は2007年に強制的に女性と結婚し、2012年には2人の間に子どもも生まれていた。女性は最近になって交流サイトのフェイスブック(Facebook)を通じて姉妹に連絡を取り、「最終的に警察に通報する勇気を得た」という。
サンタアナから約40キロ離れたベルガーデンズ(Bell Gardens)に住むガルシア容疑者には、誘拐と強姦(ごうかん)、未成年者に対するわいせつ行為と不法監禁の疑いが掛けられている。
被害女性は2004年8月にガルシア容疑者と共に行方不明となった。声明によると「ガルシア容疑者は被害者に薬物をのませ、車で(ロサンゼルス南郊の)コンプトン(Compton)にある住宅に連れていった」とされる。住宅に着いた後、女性に偽の身分証明書を作り、ガレージに一晩閉じ込め、被害者の逃亡を阻止した。
「その後、数年にわたり、ガルシア容疑者は被害者に、家族は彼女を捜すのを諦めた、もし彼女が家に戻ろうとしたら家族は強制送還となるだろう、と何度も言い聞かせた」という。
2人は警察の目を逃れるため、何度も引っ越しをした。
警察は「ガルシア容疑者は被害者に対し、頻繁に肉体的・性的暴行を加えた」としている。また「常に被害者を監視できるように」2人が一緒に働ける夜間の清掃の仕事を見つけていたという。(c)AFP