【5月21日 AFP】ボクシング、WBO世界ウェルター級王者のマニー・パッキャオ(Manny Pacquiao、フィリピン)がトップランク(Top Rank Boxing)社とのプロモーション契約を2016年末まで更新した。

 これによって、無敗の王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(Floyd Mayweather Jr.、米国)との対戦の実現はさらに遠のいた。

 ファンは通算56勝5敗2引き分け(38KO)のパッキャオと、同46勝0敗(26KO)のメイウェザーの試合を長らく熱望している。

 しかし、37歳のメイウェザーは、ボブ・アラム(Bob Arum)氏率いるトップランク社がプロモートする限りパッキャオとは戦わないと明言しており、35歳のパッキャオも、新たな契約が切れるまでにはキャリアに幕を下ろしている可能性が高いと示唆している。

 パッキャオは母国フィリピンでは議員も務めており、政治、あるいは関心を持っているビジネス・エンターテインメント業に集中する可能性もあった。

 そのなかでパッキャオは今回、2016年まではボクシングファンにさらなる興奮をもたらす心づもりを見せている。

 パッキャオは4月、以前に物議を醸した判定の末に敗れた無敗のティモシー・ブラッドリー(Timothy Bradley、米国)への雪辱を果たし、WBOのウェルター級のタイトルを奪還した。

「パックマン(PacMan)」ことパッキャオの次戦の相手としては、これまで4度の対戦で1勝1引き分けの戦績を残しているファン・マヌエル・マルケス(Juan Manuel Marquez、メキシコ)が、次は間違いなく自分だと名乗りを上げている。マルケスは今月18日、マイク・アルバラード(Mike Alvarado、米国)とのノンタイトルマッチに勝利している。(c)AFP