【5月21日 AFP】英ロックバンドのレッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)の人気曲「Stairway To Heaven(天国への階段)」(1971)が他のバンドの楽曲の盗作だとして、米フィラデルフィア(Philadelphia)の弁護士が訴訟準備を進めている。

 弁護士のフランシス・アレクザンダー・マロフィ(Francis Alexander Malofiy)氏は20日のAFPの取材に対し、米ビジネス誌ブルームバーグ・ビジネスウィーク(Bloomberg Businessweek)が報じた訴訟準備について、事実であることを認めた。

 ブルームバーグ・ビジネスウィークによると、原告側は、レッド・ツェッペリンの楽曲「天国への階段」のイントロ部分が、米ロサンゼルス(Los Angeles)のサイケデリックバンド「スピリット(Spirit)」が作曲した1968年のインスト曲「Taurus」を盗用したものだと主張しているという。

 原告にはスピリットの創設メンバーでベーシストのマーク・アンデス(Mark Andes)氏や、1997年に死去したバンドのギタリストのランディ・カリフォルニア(Randy California)の印税管理団体が含まれている。スピリットとレッド・ツェッペリンは1969年の米国ツアーで同じステージに立ったことがある。

 1971年に発表された「天国への階段」は、レッド・ツェッペリンのギタリスト、ジミー・ペイジ(Jimmy Page)が、1970年に英ウェールズ(Wales)のコテージで作曲を始めたとされている。

 この8分の楽曲については、ロック史上最高の名曲と評されることも多く、ブルームバーグ・ビジネスウィークによると、同曲による収益は、2008年までに5億6200万ドル(約570億円)に上るという。(c)AFP