炎上する謎の物体が落下、住民から通報相次ぐ 豪
このニュースをシェア

【5月16日 AFP】オーストラリア北東部の複数の住民から、炎上しながら落下する物体を目撃したという情報が寄せられたと、警察が16日発表した。しかし地上には衝突の跡が見つかっていないことから、この物体の正体は謎のままとなっている。
クイーンズランド(Queensland)州警察によると、北部の都市タウンズビル(Townsville)の住民から15日夜、空から燃えながら落ちてくる物体を目撃し、この物体はロス川ダム(Ross River Dam)付近の地面に墜落した可能性があるという複数の通報があったという。
警察の報道官はAFPに対し、「小型機ほどの大きさの物体が、非常に高速で上空を横切り、後方からは赤緑っぽい炎が上がっていた(という通報だった)」と述べた。
物体の落下の瞬間を見た気がするという住民はオーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation、ABC)の取材に対し、その時の状況を「爆発のようだったが、音は聞こえなかった」と語った。衝突の瞬間には周囲の木々や空が明るくなり、「原爆のような感じ」に見えたという。また別の住民は、この未確認物体は大きかったとして、「上空で6機ほどのジャンボジェット機が同時に落下しているように見えた」と語った。
警察によると、行方不明になった航空機はなく、他の飛行機からも光る落下物を見たという情報は入っていないため、隕石(いんせき)か宇宙ごみの一種ではないかという見方が出ているという。
同州にある民間の「ワッパ滝天文台(Wappa Falls Observatory)」の職員はAFPに対し、広範囲で目撃されており、また隕石よりは落下速度が遅かったことから人工物と考えられ、衛星かその一部が落下した可能性があると指摘するとともに、落下物の捜索が行われるだろうと述べた。(c)AFP