【5月19日 AFP】ナイジェリア北部カノ(Kano)で18日、自爆攻撃による爆発があり、12歳とみられる少女1人と自爆犯を含む5人が死亡した。地元警察が発表した。

 爆発が起きたのは午後10時(日本時間19日午前6時)ごろで、被害者は男性3人と少女1人。現場はキリスト教系住民が多く住むサボンガリ(Sabon Gari)地区の通りで、爆発が起きたとき道行く人々や行商人などで混みあっていた。現在のところ、何者の犯行かは不明だという。

 カノはナイジェリアで2番目に人口が多い都市で、イスラム教徒が多数を占めるナイジェリア北部の経済的中心地。

 現地では18日に地方選挙があり、最大野党・全進歩会議(APC)がグッドラック・ジョナサン(Goodluck Jonathan)大統領の与党・国民民主党(PDP)に大勝していることから、ソーシャルサイトでは自爆攻撃との関連を示唆する声もある。

 一方、ナイジェリアでは先月14日、北東部ボルノ(Borno)州チボク(Chibok)の学校で、少女223人~276人がイスラム過激派「ボコ・ハラム(Boko Haram)」に拉致され、行方不明となっている。隣国カメルーンなどを含む関係国の首脳らは、フランス・パリ(Paris)で17日に開かれた「ナイジェリア安全保障サミット」でボコ・ハラムに「宣戦布告」する行動計画を承認したばかりだった。(c)AFP/Aminu ABUBAKAR