【5月19日 AFP】韓国の朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)大統領は19日、旅客船セウォル(Sewol)号沈没事故についての国民向け談話で、「事故対応における不手際の最終的な責任は私にある」と述べ、涙を流しながら謝罪した。

 朴大統領は、「韓国国民の生命と安全に責任を持つ大統領として、苦しみを負わされた皆さんに心から謝罪する」と語り、2度深く頭を下げて悔悟の念を示した。

 先月16日に起きたセウォル号の沈没事故を受け、朴大統領の支持率は急速に落ち込んでいる。この事故では約300人が死亡し、犠牲者のほとんどは修学旅行中の高校生だった。

 朴大統領は、これまでにも数回にわたって謝罪の意を表明してきたが、事故について自身の責任を認めたのは19日の談話が初めて。

 朴大統領はまた、事故の初動対応における海洋警察庁の不手際にも触れ、より多くの命を救えたはずだとの遺族らの主張を認めた上で、「海洋警察庁の解体を決めた」と表明。同庁の捜査関連業務は警察に、海上巡回任務などは新設する「国家安全庁」に引き継ぐという。(c)AFP/Jung Ha-Won