【5月18日 AFP】トルコ西部マニサ(Manisa)県ソマ(Soma)地区で13日に発生した炭鉱爆発事故で、トルコ政府は17日、生存者の救出活動を終了すると発表した。最後に遺体で収容された2人を含め、死者数は301人に上った。

 タネル・ユルドゥズ(Taner Yildiz)エネルギー天然資源相は、同国史上最悪の産業災害の発生現場に集まった記者団に対し、「救出活動は終了した。地下に残された作業員は一人もいない。全員、DNA検査で身元が特定された」と述べた。

 ユルドゥズ資源相によると、13日に最初の爆発火災が発生して以降、予期せぬ火災が相次ぎ救助活動の妨げとなっていたという。17日にも火災が発生し、最後の遺体収容作業にも影響を与えた。

 同資源相は、生存者は485人だったことを明らかにするとともに、遺族への支援を約束した。

 炭鉱の責任者は16日、一切の過失を否定していたが、トルコ紙ミリエト(Milliyet)が入手した、今回の事故に関する専門家の暫定報告書では、一酸化炭素検知器の不足や、天井に金属ではなく木材が使用されていたことなど、同炭鉱における数件の安全規定違反が指摘されている。(c)AFP/Ambre TOSUNOGLU in Soma and Dilay GUNDOGAN in Istanbul